【観てきました】モノノ怪-唐傘-

 


映像すごかった。以下ネタバレです。



独特の雰囲気とタッチが素晴らしかったです。

お話は結構畳みかける感じで話が進むのと、大奥の役職がバンバン出てくるので付いていくの大変だったかな。

あと最後、「続くんかい!?」ってなりました。噂では3部作らしい?


大奥が舞台で、世継ぎが生まれたお祝い、大餅曳に係る事件となるとお世継ぎ争い…女の愛憎泥仕合…?ってなりがちですが

大奥という女中心の大会社内でのキャリアと人間関係(友情)を中心にしたお話で意外でした。

視聴者が無意識に求める話(大奥舞台=愛憎渦巻く女のドロドロ)とはちょっと違っているので、上記に書いた通り大奥の役職や仕事の膨大な情報がボンボン詰まれていく本編に

え?え?え?(予想してたんと違う!)となかもな~とか思ったり。


優秀で友達のサポートまでやりながらトントンと出世していくアサと、大奥勤めに憧れがあり頑張っているけど周りの足を引っ張ってしまうカメ。

大切なものを捨て大奥のまとめ役として頂点に立つ歌山、それに従うもどこかで未練があり優秀で自分を越していくアサやトロいけど目は生き生きとしているカメといった新人たちにぐらっぐらに揺さぶられる中間管理職的な立場の淡島・麦谷

会社あるあるですね。

カメにイライラする人もいればカメと同じようにアサに劣等感を感じる人もいるかもしれない。

歌山の覚悟に憧れる人や淡島と麦谷のような中間管理職のしんどさに共感する人もいるかも。


最終的にはこの二人が友達でよかったな~という気持ちになれる結末でした。

唐傘は大奥で大切なものを捨て見失い「乾いてしまった」北川という女中だったわけだけど

出世して大奥での仕事をこなす内にカメ(=アサにとっての大切なもの)との関係を一方的に断とうとするアサに忠告をしている北川は唐傘とは別存在なのかなぁ


大奥でその友情関係を続けることはできなかったけど、最後アサに暇を与えられて大奥を去ることになったカメの爽やかな笑顔を見るに『乾く』ことなく友情はあり続けるのかなと思いました。

大奥を出るカメの頭には、大奥入りをするときに大切なものを捨てる儀式で手放したお祖母ちゃんから引き継いだ髪飾りの代わりにアサが贈った髪飾りがキラキラしているんですよね…素敵だ。


オミズ様とは?

オミズ様に関わっていると思わしき神官?みたいな男は何者なのか?

御中臈(大奥トップ8)たちの詳細は?

など、まだまだ謎が残っているので続編「火鼠」に期待!


以下雑記

歌山の声優さん、信念持ったシゴデキ女!!って感じが声から滲み出てて安心感すっごいな~

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