見てきました。
とりあえず
・怖さに関しては呪怨系が怖いと思う人は多分全然大丈夫だと思う。途中から笑いが止まらないか「???」になる。私はマジで始終ずっと笑ってた。
・白石監督の作品が好き、監督ファンは大満足らしい。オススメ。
・原作のモキュメンタリー求めてる人には向かない。TXQやフェイクドキュメンタリーQなどの雰囲気を求めてる人はガッカリする可能性高いため非推奨。
でした。
原作が好きで映像化決まったころからどんな作品になるのかなと諸々インタビュー読んだりしてたんで、
原作者が監督の大ファンで監督の味を最大限優先させたであろうこと・監督の作品の良さを知って欲しさがあるんだろなというのは感じてはいたから原作冒涜だ!とか言う気は無いが、そういうのは監督のオリジナル作品でやってくれよなという気持ちはすごくある。
それなら背筋氏がオリジナル脚本を白石監督のために書き下ろしてそこで好き放題やってくれ…わざわざモキュメンタリーとして大ヒットした近畿地方のある場所についてを身内ノリキャッキャに使うな…だった。
結局大好きな原作の映像化にめっちゃ期待してたけどどうにもこうにもな作品お出しされてガッカリしたっていう完全なお気持ちです。
以下、延々とネタバレありで作品内のツッコミというか文句というか…文句の部分は笑えるって意味ではプラスなとこもありました。この失笑しながら妙な爽快感かんじるホラーっていうはこの監督の最大の持ち味だなと思います。
長々書いてて「私、原作が大好きで映像化超楽しみにしてたんだなぁ…」と改めて実感しました(笑)
映画めちゃ良かった!って方は閲覧非推奨ですということで以下カット。
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・全体的に「目」の要素が足されてるけどどこから生えてきたんだ???これだけ本当に微塵も原作の方には無いから困惑
・佐山編集長が消えるとこからチープ感爆発してる。目からタールが。なんで目なんですか。あとなんで未来の編集長が目奪いにきてるんだ?アキラくんか赤い女で良くないか??
・結局この佐山が穴開けた特集ページ間に合ったのかな…
・資料の数々について作り込みされてるなー!とは思いつつ、良質なモキュメンタリーやフェイクドキュメントが流行りまくってる今だと若干見劣りしてしまうなというのが本音。
マサルさまの声ひっっく!個人的にはいかにも過ぎた。「おーい」はもっと普通のイメージだったけど、人間の声だけ真似してる感じを出すのは結構難しそう。これこそAIに頼るべき音声では…?
凸劇ヒトバシラの首吊り屋敷ニコ動画は面白かったけど、写真の目が動くとこはハリーポッターかな?なってしまった。しかもコメントで誘導する奴出てくるかなと目を凝らしてたら動いてるとこ見逃した…(最後見つけてくださってありがとうございますとコメント流れてた)
ツーリングのおじさんの自撮り映像もうちょい本物感欲しかった。
コギャルたちへのインタビュー良かった!死ぬわけねーだろ!のとことかそれっぽい。
というか菅野美穂さん達の劇パートがあるからどうしてもこれらは作中作品だと強く意識してしまう…どんなに作り込んでも「本当にありそう」感が前提から薄れてしまうんだよなぁ
・瀬野に1人で行くなよ!絶対行くなよ!と言われてお札があった家に行く小沢。そう、ホラー映画だから。
案の定取り憑かれて「ありがとうございますうううう」とクネクネ幽霊ダンスしだす小沢の後ろ姿を見て「ヤバ……」とばかりに無言で去る同僚……声掛けないのはホラーでは賢明だけど警察には届けてくれよ!?
・赤い女に取り憑かれた小沢をビンタ一発で連れ戻す瀬野。躊躇の無さがすごい。
その後小沢を家にあげてご飯食べさせるあたりはほっこりなんだけどなぁ……
・佐山の奥さんが奇声上げながら四足歩行で登場→2階に上がってドタバタランニング!は劇団の人…?からの一階で真剣な話してるんだがずっとうるさい……ってなった。しかし発狂して四つ足歩行になる意味も所以もどこにもなくて???突然過ぎてやっぱり劇団の人認識
・佐山奥さんの2階ランニングからの転落で柵に串刺し、佐山編集長が自分から柵に頭?首?串刺しのシーンは唯一顔背けた。怖いというよりウェッ痛い痛い痛い!の気持ち。
串刺しも理由無いな??「飛び降り」と「岩に頭打ち付けて自死」にかかってるんだと思うけど後者は情報として映画に出てこない。
・「やっぱりあの石が元凶だと思う!石ぶっ壊そう!」唐突過ぎて笑った。瀬野が石探してて小沢を使って石のある場所まで行こうとしたからなんだけど…石破壊するのにバールってちょっとナメてないか?映画の石は結構3Dプリンタ出力なペラい存在感だったからいいのか…?いやおかしいだろ……
・まさるさまのアニメすげー!日本昔ばなしのナレーションの人を闇堕ちさせたようなナレーションだ…。
まさるが自称神に「またおっかあに甘えたぁい」って言ってるのがさぁ…絶妙に気持ち悪いんだよな……「おっかぁに会いたい」じゃないんだよ………それに対する自称神も明らかにキモくておかしくて「お前のおっかあは死んだ。嫁をとっておっかあの代わりにしろ。この柿をたべさせたら女はお前の言いなりになるぞい」って全てが気持ち悪いおかしさに溢れてて良かった。
石は死者を甦らせることはできない(代替品の化け物を用意するのは可能)のはここで説明されてる。
・トンネルで前門の赤い女、後門のアキラくん状態になるんだけど、まず赤い女の髪の毛ボンバーぶりにンッフwwwってなって、アキラくんが自分で後ろに垂れてる頭持って見せてくるの律儀か??となった。目黒くんにわざわざ背中向けて顔見せしてたけど前に垂らしておきなよ。
・ブチギレ瀬野が「邪魔だあああるぁああ!!」で赤い女をアクセル全開で轢き飛ばすのもう完全にギャグというかなんというかなんだけど、今思い返すとあそこら辺から瀬野がいきなり情緒乱高下しだすの、原作にあった「幽霊トンネルに行って笑顔の男に追いかけられた後おかしくなった(配信トークの合間に突然「うるせぇな⚪︎すぞ」とか言い出す。本人は言ってる自覚が無い)配信者」のネタに被せてるのかなと思った。知らんけど。
・映画の石はなんと!自立移動機能があります!!!…思わずfgoのイベントの足が生えた聖杯やらジェット機能生やして逃げ回る聖杯が思い浮かんじゃった……
小説では石はあくまで人が動かしてた(石の魔力?呪力?にあてられた人間が盗んで祀るを繰り返してる)からこれで一気にSFチックになりました。
瀬野自身は子供を亡くした母親…甦らせたい人間がいるということで適性があったのに佐山や小沢を利用しないと石に辿り着けなかったのは不思議だなぁ。
・あまのいわやとPVはもっとクリーンなとこ押し出してほしかったけど映画でわかりやすくとなるとこのぐらいがいいのかもしれない。
信者の1人(美人)、宗教に入った理由は大好きな人と再開するためと語ってたインタビューが不穏で良かったです。「私が会社でパワハラ受けてたことを相談したらとても親身に話を聞いてくれて…(←なるほど)、その人はパワハラ相手を殺した後飛び降りしてしまって…(←????)、高みに至って再会したら愛してると伝えたいです(←そもそも生前お付き合いしてなかった感じ????)」飛び降りワードあるからこれもマサルさま案件?
・瀬野に裏切られた小沢が「僕は生贄ですか?🥺」してて可哀想。捨てられたワンコ。
これに対して「小沢くんは一番の友達だよ😊」って言う瀬野、邪悪…。媒体中一番パワー溢れる邪悪な瀬野が見れるのは映画だけ!
・「汚ねぇコダマ」、理解。マサルさまのビジュアルそれなんだ…ていうかなんで木から出てきた??石から出てきなよ??
出てくる時、腕はわかるけど足がやたらめったら美脚っぽい仕草描写でンンン?!だった。スラリ……って感じじゃなかった?気のせいか?
・目玉軍団に襲われてそのまま石までピックアップされジュポン!と吸収される小沢…ちゃんとCGがキモいのは良いことだけどどこまでもシュール。何度も言うけど目の要素ほんとどこから出てきたん?タゲられるとまず「目を奪われる」とか?そんな……一昔前のボカロの歌シリーズみたいな……。
最後の抵抗で手だけ出して「嫌だ…」と呟いてまた岩に吸い込まれていく小沢はやっぱり可哀想でシュール。最後の抵抗描写は個人的に活け造りにされた魚の痙攣を思い出すので若干胸糞さはありました。(瀬野から一番の友達発言あったので余計に)
・一番の友達の小沢を生贄に息子のタクミ(化け物)を召喚することに成功した瀬野。
SNSで、友達の小沢くんが失踪しました!情報求む!で呪いを拡散し続けるんだけど、映画内だと目的があまりハッキリしない。召喚成功したなら生贄はもう必要ないのでは?
顔がおかしくなってたし呪いを拡散するのが目的の化け物に成り果ててるってことかなと解釈しました。
・ラスト監督と感性が会わないんだなぁという実感すごくて怖いとか全部どこかいった。
赤ちゃんの泣き声で瀬野が席を立つ→「おーい」の呼び声で終わりで良くない?!瀬野の顔がおかしくなってるのが良いのかもしれないけど異形の赤ちゃんはもうこの際バーンと顔出してよくね?マサルさんでめん割れてるし。あと直前まではちゃんと赤ちゃんっぽくしてくれ。手とか瀬野が抱っこしてる時とか赤ちゃんとしての質量が無さすぎるしもうめちゃCGなんよ…岩もだけど映画なんだから「質量」をもっと感じさせてほしい
・近畿地方のある場所についての映画で主題歌が地名までハッキリ出して東京のこと歌ってるの何のギャグ????あらすじなぞった歌詞で神解釈!されるような主題歌増えてる時代に突然真逆を行ってて関西vs関東始まってる。せめて地名出すな……多分瀬野中心に歌ったっぽいけど何もわからん
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