【観てきました】きみの色

 


言語化難しいけどおもしろかった〜パンフ買った映画久しぶり。


女の子2人に男の子1人、高三、バンドもの、となると恋愛、進路に悩む、音楽性の違いとかで衝突イベントありそう〜って思うけどそういうの一切ない。

というか作中に悪意害意敵意みたいなマイナスがほぼ無い。

きみ(主人公トツ子の友達)が祖母に学校辞めたの黙っててそれを打ち明けるまでのくだりですら全然無い。

トツ子が少し変わっててもルームメイト3人はフツーに受け入れてるし、島の医者の跡取りとして道が決まってるルイにも暗い葛藤とか無い。

パンフに「ストレスの無いお話にしようと思った」ってあってやっぱりそうかーとなった。


主人公のトツ子が可愛い。いいなぁこういうふわっと優しい…たんぽぽの綿毛みたいな…。

きみとの関係を百合かどうか考えるのは野暮では?と思うけど可愛いからな2人とも…でもトツ子が純粋にきみとルイの色に惹かれてたのが良かったので恋愛説固定は個人的には微妙かな。


きみは美少女で存在感あるけど、映画だけだと祖母のとこで暮らしてる家庭周り事情や何故退学になったのかの詳しいとことはわからないから気になる。

きみの祖母はオシャレで活発な人っぽいんだけど、原作小説読んだらそこらへんも掘り下げられてるのかなぁ。


ルイは…2人の女子とグルーピングのために調整されてる男子だなぁというのが正直な感想……いや、いい子すぎん??リアル求めたらルイのような男子キャラまずできなそう。。。

古い家の次男坊っぽいのに(母、兄と見られる男の子、ルイの三人の写真があった)何故跡取りルート決定なのかな。兄らしき男はどこいった…?


シスター日吉子めっちゃいい先生キャラだったなぁ。

シスターの中では新人な方だけどしっかりしてて自分の価値観しっかりしてる。

大人としてトツ子やきみにしっかり寄り添ってフォローしてて素敵。

きみの曲やギターについて早口に感想言うとこオタクのそれすぎてワロタwww冒頭のネタと繋がるのも良かったです。


文化祭で発表シーンの、最初は文化祭のバンドでしょ大したことないでしょ〜からの、最後はみんなノリノリで踊り出す!とかあるあるな演出だけど良かった。

きみ→ルイ→トツ子の曲の順番も良かった。ルイの曲終わり→トツ子の水金地火木土天アーメンの入りが好き。

てか三人ともオリジナル曲作ったの初めてだよね???才能の塊やんけ。本土でバンドデビューしちゃうよ


最後はルイが島を出るのをトツ子ときみが見送って終わる。あれ、これで終わっちゃうんだ…?と感じるくらいあっさり。

バンドを組んで文化祭で発表して大成功しても、それで何かが大きく変わった描写はない。

ずっと3人でバンドやりたいけどみたいな執着とか、進路に深く悩むけど文化祭のことあって進路が決まった!とか、恋心が錯綜し文化祭発表前にハプニングであわや関係破綻寸前からの友情深まった!とか、全然無い。


ストレス無い=わかりやすい山場とかカタルシス感じるオチっていうのも無い、ので、これすっごくおもしろいよ!みたいに人に勧めづらくはある。

でも、ジンワリあったかくなる映画だったな〜


P.S

主題歌ミスチルって知らなかったからエンディングは文化祭曲おかわりだと思ってたのでミスチル流れ出して突然の大御所…?!となった。そこは…おかわりじゃないんか…?

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